中根静夫のダイエット呼吸

① 腹９分目でしっかり食べよう

　食事量に関しては、無理して減らす必要はありません。朝や昼の食事を抜いたりするのは禁物。1日3度の食事は、エネルギー量を気にせず、むしろ腹９分目くらいのつもりでしっかり食べるよう心がけましょう。加えて次の3点に注意して食事をすると、体の中から柔らかくなり、ダイエット呼吸の効果がより高まりますよ。

	野菜、海草などビタミン、ミネラル豊富な食品と、魚、肉、卵、乳製品、豆などの高たんぱく食品をバランスよくとりまぜて食べる。バターや食物油などの脂肪も適度に摂取しましょう。
	ごはん、パンなどの主食類はおかずの一品のつもりで控えめに取り、そのぶん野菜をたっぷりと食べておなかを満たしましょう。
	間食や夜食は控える。どうしても甘いジュースやお菓子が欲しくなったら、食間時でなく、食事中にとりましょう。

　間食によい食品は水、お茶、コーヒー・紅茶（ノンシュガー）などです。

② お食事はお野菜を中心に

　野菜をタップリ食べましょう。野菜には体をリラックスさせ、柔らかくしてくれる働きがあります。つまり、野菜タップリの栄養食は、脂肪燃焼のウォーミングアップとなるわけです。「ダイエット呼吸」は、日常のリラックスなしには成り立ちません。それを支えるのが「野菜タップリの食事」です。なるべく多くの種類の野菜を食べましょう。生で食べるよりは煮たり、焼いたり、茹でたりすることで、たくさんの量を食べることが出来るので理想的ですね。

③ ダイエットのタイミング

　一般に、太りすぎの人には1日中空腹を感じないまま、だらだらと食べ続ける傾向があります。ところが、こうして「ダイエット呼吸」をしながら、野菜中心の栄養食を３食をしっかり食べる生活を続けていると、自然に間食や夜食は欲しくなくなって、食事の間にハッキリとした空腹を感じるようになってきます。
　そのタイミングを見逃さずに体を動かす努力をすれば、体はやせやすくなるのです。おなかがすいたら、それは脂肪燃焼タイム！空腹時に体を動かす時のエネルギー源は体にたまった脂肪です。特別な運動は必要ありません。どんなことでもいいから体を動かすことで、体は脂肪を燃やし易くなります。家にいる人だったらお掃除などはどうですか。会社勤めだったら一駅歩くとか。帰ってからお風呂で念入りに体を洗ってみるのもいいですね。体をほぐし・リラックスさせ、脂肪が燃えやすい方向へと持っていきます。

④ 楽しく健康的にダイエット

　ただし、空腹時に体を動かすには普段の食事での満足度が重要！シッカリ食べている人はエネルギーも十分ですから、活発に体を動かせて効果的。ところがそうでない人は、体を動かす余力がないばかりか、怠け心からついお菓子に手が伸びたりするものです。シッカリ食べて、楽しく体を動かす。健康的に美しくやせるには大切なキーポイントですね。

健康な美しいプロポーションを作るためのお食事　―中根ダイエット呼吸研究所―
食べて欲しい食品○
タンパク質	肉類	牛/ブタ/羊/鶏/鯨肉、ハム、レバー、モツ	肉は一枚肉に限らず、細切れやひき肉、脂身などもよい
	さかな類	小魚、切り身、一尾づけの魚、かつお節	切り身より小魚がよく、骨や皮ごと食べられるものがよい
	乳製品	牛乳、バター、チーズ、粉ミルク（無糖）	牛乳やコーヒー、紅茶のミルクは間食として飲まないほうがよい。無糖のﾌﾟﾚｰﾝﾖｰｸﾞﾙﾄはよい
	卵類	鶏卵、うずらの卵、マヨネーズ	マヨネーズやタルタルソースもよい
タンパク質ビタミンミネラル	豆類	みそ、豆腐、あげ、厚揚げ、がんもどき、ゆば	豆をそのまま食べる場合は少量５-６粒にしておく
	貝類	カキ、アサリ、赤貝、シジミ、ハマグリ	量は毎食１-２個でよいので必ず食べたい
	やさい類	キャベツ、大根、ごぼう、にんじん、ほうれん草、ピーマン、トマト、ぜんまい、もやし、カリフラワー、ミツバ、パセリ、セロリ	その他の緑黄食野菜
	海草類	海苔、ヒジキ、ワカメ	少量ずつでよいので毎食必ず食べたい
	キノコ類	シイタケ、エノキダケ、マツタケ
脂肪		バター、ラード、マーガリン、ドレッシング、ごま油	動物性・植物性どちらでもよい
控えて欲しい食品△
主食類		ごはん、パン、うどん、そば、マカロニ、スパゲティなど	天ぷら、とんかつの衣をはがして食べる必要はない
お酒類		ビール、ウイスキー、酒、ワイン
その他		木の実（栗/くるみ/ナッツ）、ギョウザ、シューマイ、芋類、とうもろこし、かぼちゃ
食べて欲しくない食品×
甘味類		ハチミツ、お菓子、アイスクリーム、ジュース、サイダー、コーラ、ガム、ヨーグルトなど
くだもの類		レモン以外の果物

楽しくダイエット、楽しくキレイに、楽しく健康に